上司1年生の教科書 自分の頭で考えて動く部下の育て方

実は数ヶ月前に読了していたのですが、なかなかアウトプットとして学びをまとめる時間がなく今になってしまいました。
今回は部下育成に関する書籍について、学びをまとめたいと思います。
私も年齢的に中堅層にあたる部類の人間となり、私よりも育成対象の若手が増えてきました。そんな中で、うまく若手に指示をし活躍してもらい、かつ成果を出すにはどうすることが良いのかというのは積年の悩みでした。
その悩みを解決する何かのヒントになればと思い、本屋に向かい、たまたま手にとったのがこの本でした。
発売から少し時間が経っていることもあり、旬は過ぎているようではありましたが、軽く読んだ感じでは面白そうだったので購入してみました。
読書からの気づき
本書から学んだ気付きを以下にまとめます。
三国志・史記に学ぶ理想のリーダー像
- リーダーが下手に率先垂範しすぎると、部下はリーダー以下の才能しか発揮しなくなる
- 部下はリーダーに恥をかかせたくないという意識が働く
- リーダーのタイプ
- 項羽タイプ
- リーダー自身に大変な能力があり、下の多くが愚かに見えてしまう
- バカにされても集団から離れないのは、利益があるから。つまりは利益がないと見限られると立ち去ってしまう
- 劉邦タイプ
- リーダー自体に大した能力はないが、そばにいたいと思わせてくれるタイプ
- そばに居続けるために、みんなが異能を発揮する
- 項羽タイプ
- さしたる能力がないリーダーは率先垂範のやり方は取らないほうが良い
- 部下の優れたところを認め、そのパフォーマンスを引き出すことに専心したほうが良い
- 真の率先垂範とは、部下の能力をどうやったら最大化できるかに意を砕くこと
- リーダは必ずしも部下よりも優れている必要はない
いかにして「自発的部下醸成方式」が生まれたか
- 自分で考えるスタッフになってもらうには、失敗を許容するゆとりを持ち、むしろ自分の頭で考えて失敗するリスクを採った勇気を称えること
- 人は最初から優秀なのではない、失敗を繰り返しながら能力を育てていく
上司の非常識な六訓
- 上司の仕事は「部下に働いてもらうこと」だが、「上司の仕事を部下にやってもらうこと」ではない
- 部下に教えすぎると情熱を奪ってしまう。
- 「何を教えないか」を意識したほうが良い
- 「答えを教える」よりも、「できるようになった快感」をどうやって強めるかを意識する
- 部下のある程度の忘却は織り込んで仕事を組み立てる必要がある
- 教える時には、指示をなるべく出さないようにし、質問形式で部下にどうしたら良いか考えてもらうようにする
上司の「戦術」とはなにか
- 一人前として仕事をしてもらえるのは、丸3年を経過したあたりから
- 学習のプロセスを示す言葉「蔵・修・息・游」
- 蔵:覚えようとするだけで必死になる時期
- 修:繰り返し練習に励む段階
- 息:無意識に技を発揮できるレベルに達する時期
- 游:完全にマスターした技術で、遊びにも似た新たなチャレンジをしてみる時期
- 「君だったらどうする?」の質問を要所要所で重ね、思考実験を重ねるクセをつけてもらう
配属1日目~3年目までの育て方
- ラポール=「心が通い合っている」「分かってくれている」
- ラポールを形成に成功すると後の指導がとても楽になる
- 「本人にやりたいことをやらせてあげる」は、仕事というものを知らない新人にはむしろ酷な事が多い
- メモを取る習慣を新人の頃から習慣として身につけてもらうべき
- 部下には成果ではなく工夫を求める
- 育成においては、部下の内部に何が蓄積しているか、ということを重視した評価のほうが望ましい
本書を読み終えて
平易な文章で書かれており読みやすい本でした。
社会に出て仕事をする以上、ある程度経験を積み年数を重ねれば、いつかは部下や育成対象となるスタッフが表れることと思います。この本はそのような時に、初めに手にとると良い本だと思います。
育成対象が出来た時に、
- どういった考えを持って接するのが良いのか
- さらには具体的にどうしたら良いか
が、著者の方の経験を踏まえ書かれています。そのため、読んだ後にまずは真似してみるというスタンスで実践されるのが良いかと思いました。
実際、私も本書を読む前よりだいぶ「答えを教えない」ようになったように思えます。
教えすぎてしまうことで、相手から自分で気づき・理解する喜びを奪ってしまうのだという事に気づかせてくれただけでも本書を読んだ価値があるかもしれません。
そこし話は変わりますが、本書は上司が部下に対してどう接するべきかについて書かれています。ですが、その応用は異なる場においても活かせるものと思います。
私は週末、少年野球のコーチをしていますが、子供達への指導にあたっても本書から学んだことを活用して子供達に接しています。
むしろ、子供のほうが素直なので本書の効果が出やすい傾向にあると思いました。仕事へ役に立てようと思って買った書籍が少年野球のコーチングにおいても効果を発揮してくれたので、二度美味しい本になってくれています。
さくっと読める本でしたが、部下育成やコーチングの学びを深めるのに役に立ちました。
コーチングはもっと理解を深めたいと考えている領域ですので、またの機会に、同じ用なトピックの本を手にとってみたいなと思います。